M016 或る朝の事

M16 One Misty, Moisty Morning


或る朝の事。

曇り空で、霧深く、やけにじめついた朝だった。

私は一人の男に出会った。
男は全身、革の服をまとっていた。

革づくめのその男は
あごの下まで帽子で隠していた

やあ、ごきげんよう。
これはこれは、ごきげんよう

おや、ごきげんよう。
またお会いしたね。


One misty, moisty morning
When cloudy was the weather,
There I met in leather;

Clothed all in leather
With cap under his chin,

How do you do, and how do you do,
And How do yo do again!
MOTHER GOOSE the old nursery rhymes

これもまた奇妙なライムであります。

じめっとした朝に、なぜ男は革づくめなんでしょうか。
ご丁寧に革の帽子で顔を完全に隠しているようです。

そして何故、道行く人に挨拶をしているのでしょう。

何か裏がありそうだと思うのは、私だけでしょうか。

挿画家の想像を掻き立てられるのか、意味不明だから分かりませんが、
このライムは割とイラスト付きで紹介されているような気がします。

そして、その男の姿は実に様々で、つぎはぎだらけの革の服を着た優しそうなおじいさん。
邪悪な妖精の様な異形の男。中には革靴の着ぐるみを着た男の人だったり・・・


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