M020 ジャックとジル

M020 Jack and Jill


ジャックとジルは丘を登った
手桶で水をくむために。

ジャックは転んでかんむり壊した
ジルも続いて転げ落ちた。

 

立ち上がるとすぐにジャックは、
我が家に走って戻っていった

老ダブ夫人は、ジャックの頭に
お酢の薬を塗ってくれた。


Jack and Jill went up the hill
To fetch a pail of water;
Jack fell down and broke his crown,
And Jill came tumbling after.

Up Jack got, and home did trot,
As fast as he could caper,
To old Dame Dob,
who patched his nob
With vinegar and brown paper.
The Oxford Dicxtionary of Nursery Rhymes

超有名な歌です。
多くの本に掲載され・・というより載っていないほうが少ないんじゃないでしょうか。

それだけに、逸話やエピソードもたくさんあります。
それについてはいずれ、ふぇる先生に説明してもらいましょう。

日本でジャックと言えばベティですが・・って古い?
向こうではジャックと言えばジルのようですね。

シェイクスピアの戯曲、真夏の夜の夢の中にも Jack shall have Gillというセリフが出てきます(第3幕第2場)

Gill は Jill の古い表現、旧仮名遣いと同じようなものだと思ってください。

直訳すれば「ジャックはやがてジルを娶る」。「どんな人でもやがて結ばれる」といった意味でしょうか。
日本のことわざなら「破れ鍋に綴蓋」「蓼(たで)食う虫も好き好き」といったところでしょう。

他にも、Every Jack has Jill という言い回しもあるんですが、とある辞書ではこの成句の意味が「田吾作にお鍋」になっていて思わず笑ってしまいました ^^

 

ジャックが壊したcrownですが、本当はこれは冠の事でなく、「脳天」の意味だと思われます。
ただ、冠のほうが浸透している事、脳天つまり頭蓋骨を壊してお酢の薬だけ・・というのはちょっと・・
そう思い、冠のままにしました。

それと最後のvinegar and brown paper;ですが、 お酢には殺菌作用があるために、民間治療ではよく使われたようです。
brown paper は・・・おそらく油紙の事ではないでしょうか。

今回はODNRに掲載されている文章を使いましたが、old Dame Dobe がお母さんだったり、 治療の前にベッドに飛び込んだり、 後からジルがやって来て、ジャックを笑ったので怒られたとか さまざまなバージョンが残されています。

 

それくらい人気のある歌。ってことですよね。


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