M007 子猫ちゃん 子猫ちゃん

M007 Pussy Cat, Pussy Cat


子猫ちゃん 子猫ちゃん、
いったいどこに行ってたの?
女王に会いにロンドンまでよ

子猫ちゃん 子猫ちゃん、
いったいそこで何してたの?

お椅子の下の子ネズミを
震え上がらせてやったのよ


Pussy cat, Pussy cat, where have you been?
I've been to London to see the Queen.
Pussy cat, Pussy cat, what have you there?
I frighten'd a little mouse under the chair.
the Nursery Rhymes of England IX

1805年にロンドンで印刷られた本にはすでに掲載されており、とても長く愛され続けられているライムです。

been-Queen There-chairの韻も素晴らしくとてもリズミカルです。
この短く、小気味の良いところが愛される秘訣だとも思いいますが、何といっても猫のキャラクターでしょう。

しれっと女王に会いにロンドンへ行き、椅子(たぶん玉座)下に入り込んでネズミを怖がらせて帰ってくる。
気まぐれで、いたずら好きといった猫のイメージが実によく描かれています。

この「女王」ですが、一般的にはエリザベス1世(在位1558-1603)と言われているようです。
彼女の父、ヘンリー8世がモデルと言われているマザーグースも数多く存在しています。

マザーグースの歴史の奥深さを感じるライムの一つでもありますね。

日本でも、北原白秋が日本初となるマザーグース集を出版した1921年(大正10年)より2年も早く、竹久夢二が自書の歌集「歌時計」で紹介しています。


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