What’s Mother Goose?

マザーグースとは?

英語圏、特に英米で古くから伝承されている童謡や詩の総称です。

その数は数百とも数千ともいわれ、すべてを網羅することは出来ません。

日本の童話やわらべ歌同様、いやそれ以上に英米人の文化に欠かせないもで、小説や歌、新聞の見出しなどに多く引用されています。

それは、「英語を学ぶには、避けて通れないものが3つある。聖書・シェイクスピア・マザーグース」と言われるほどです。

 

マザーグース用語辞典

マザーグースを知るにあたり、覚えておくと便利な言葉が幾つかあります。

● ライム (rhyme) ― 韻詩

「マザーグース」という言葉は主に米国で使われており、英国ではナーサリーライムというのが一般的です。

ナーサリー(nursery)は子供部屋。ライム (rhyme)は押韻詩というような意味です。

 

韻(いん)を踏む。という言葉をご存知だとおもいますが、一言でいうと同じ音を繰り返すことです。

韻の踏み方にはいろいろありますが、マザーグースの場合、行の最後の単語の語尾が同じまたは似た言葉に合わせるのが一般的です。

 

また、このサイトでは「このライムのから派生したライムは。。」というように、マザーグースの詩、一つの単位として「ライム」と表記することにしています。

 

● スタンザ  (stanza) ― 連

文章でいうところの「段落」に相当する、詩(ここではライム)を構成する要素です。

通常は4行以上のまとまりをさす言葉ですが、内容によっては2行程度でもスタンザという時もあります。

 

第1スタンザの2行目と、第2スタンザの2行目が韻を踏んでいる。 なんて言い方をします。

 

● つみあげ歌

マザーグースの特徴ある様式の一つです。

「これはジャックの建てた家」

「これはジャックの建てた家においてある麦」

「これはジャックの建てた家においてある麦を食べたネズミ」

というように、スタンザごとにどんどん長くなっていくライムの事です。

日本語では後がどんどん長くなるので、「積み上げ」というイメージが掴めないかもしれません。

 

原文では

This is the house that Jack built.

This is  the malt that lay in the house that Jack built.

This is the rat that ate the malt that lay int the house that jack built.

というように、関係代名詞のthatを使って文頭にどんどん積み上げられるところからこの名前がついています。

 

私の説明文には、よく出てくる言葉なので、あえてこちらに記載させていただきました。