§001 マザーグースとは?

と、いうわけには行くまいの。

しかしながら、究極の結論としてはこれが最も適切であり、これ以外に説明できる言葉がない。
とはいえ、もう少し解説を続けてみよう。

3.英国伝承童謡

一般的にはマザーグースは「英国や米国で親しまれている、英語の伝承童謡の総称」と説明される。
あるいは、「英語のわらべ歌」と言われることもある。

歴史的には16世紀ごろにはすでに伝えられていたものと推測され、17世紀における大英帝国の植民地政策により、世界に広まったといわれておる。
もちろん、活版技術の向上による書籍の普及というのも、要因の一つであろう。何より、口伝により今日まで伝えられたことの貢献度は高い。

マザーグースの総数については600程度というものもあれば、1000以上だというものもある。

文章による伝承でなく、口伝による伝承のため、まるで伝言ゲームのようにところどころに変更や追加が行われ、多くのバリエーションが存在していることも理由の一つだ。

また、マザーグースというものが、確固たる定義を持たぬまま伝えられたため、どこまでをマザーグースとすべきなのか。。これによっても異なると思う。
例えば、諸君らのよく知っている「きらきら星」。
これもマザーグースの一つとして紹介している本が多いが、これは18世紀にフランスで誕生したシャンソンであり、それにイギリスの詩人、ジェーン・テイラーが1800年初頭に英語の歌詞をつけて童謡として世に広めたことがわかっている。

したがって、マザーグースを「(16世紀頃を起源とする)英国の伝承童謡」とするならば、「きらきら星」はその範疇に無い。
そのため、これをマザーグースと呼ぶのはふさわしくない。と主張するものも少なからず居るが、多くはマザーグースの歌の一つとして紹介する方が一般的である。

このことから、英国伝承童謡はマザーグースの要素の一つだじゃが、決してそれがマザーグースの定義でない。というわけじゃ。


4.わらべ歌

次に、「英語のわらべ歌」という定義を考えてみよう。
確かに、マザーグースの多くは子供たち向けの歌である。
しかし、童謡で括るにはいささか難がある。
例えば、吾輩のライムは曲になっているとは思えんし、ましてや童謡とも言い難い。
他にもマザーグースには次のようなものがあり、それらはとても童謡とは言えん。

  • 明らかに大人の立場で描写されているもの
  • 物売り歌
  • 当時の政治を批判しているらしきもの
  • 歌というより、格言のようなもの
  • 歌にしては長すぎる物語のようなもの

まぁ、詳しい分類については後日に詳しく述べよう。

したがって、「英語のわらべ歌」という定義もまた、マザーグースの要素の一つだじゃが、決してそれがマザーグースの定義でない。

5. ナーサリーライム

さて、マザーグースは主にアメリカで使われる言葉で、イギリスでは「ナーサリーライム」と言われておる。
もちろん今はイギリスでもマザーグースが定着しつつあるし、アメリカでもナーサリーライムを使うこともあり厳密な区別ではない。

この「ナーサリーライム」だが、これは「子供部屋の押韻詩」という意味である。
ナーサリーライムが詩である以上、マザーグースが童謡ではないことを示すというわけじゃ。

押韻詩について説明する必要がると思う。
押韻とは同一または類似の韻(音)を持った語句を一定の箇所に用いる事であり、押韻詩とはこの押韻を利用した詩の事じゃ。

うぅむ、それではわかりにくいな。

例えば、「兄さん ニンニク 肉と 煮る」
これは各語句がすべて「」から始まっておる。
つまり文頭が韻を踏んでいるわけじゃ。

一方、「もっと ホット マット」・・なに?どっかで聞いたきがする?
気のせいじゃ・・無視せい。

これは 〇っと で終わっている。これも最後が韻を踏んでいることになる。

押韻は、リズムを良くする。リズムが良くなると、そこに音楽が生まれる。
諸君らの内数名は「なんか、ラップみたい」と思ったのではないか?
左様。ナーサリーライムに始まるこれらライムこそが、ラップの原点だYO!

 Camm'on Ever body sing a song
 モンスター呼ぶなら King Kong
 東洋のパールは Hong Kong
 租借をしていた England
 子供は歌うよ Nursery Rhyme!!

失敬、ちょっとノリ過ぎた。話を元に戻す。

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