M023 ボビー・シャフトー

M023 Bobby Shaftoe


Bobby Shaftoe

Illustration by Blanche Fisher Wright

ボビー・シャフトー、船出した
彼の膝には銀の留金(バックル)
帰ってきたら、結婚しましょう
愛しの、ボビー・シャフトー

ボビー・シャフトー、明るく素敵
丁寧に梳かれた、金色の髪
この愛を永遠に捧ぐ
愛しの、ボビー・シャフトー

ボビー・シャフトー、背が高くスマート
御洒落で清楚な服を着こなす
女性はみんなボビーにくぎ付け
愛しのボビー・シャフトー

ボビー・シャフトーは子供をあやす
その腕の中で、その膝の上で
ボビーは私を愛してくれる
愛しのボビー・シャフトー


Bobby Shaftoe's gone to sea,
Silver buckles at his knee;
He'll come back and marry me,
Bonny Bobby Shaftoe.

Bobby Shaftoe's bright and fair,
Combing down his yellow hair,
He's my ain for evermair,
Bonny Bobby Shaftoe.

Bobby Shaftoe's tall and slim,
He's always dressed up neat and trim,
The Ladies they all keek at him,
Bonny Bobby Shaftoe.

Bobby Shartoe's getten a bairn
For to dandle in his arm;
In his arm and on his knee,
Bobby Shaftoe loves me.
The Oxford Nursery Rhyme book

ライム、内容ともに申し分ない私のお気に入りの一つです。

このライムはマザーグースというよりはむしろ、ギリスの民謡 として扱われることが多く、
オペラの劇中歌にも使われています。

ボビー同様に古く万民に愛されている歌だといえましょう。

ボビーのモデルといわれる人は数人おりますが、 どれも決定打に欠けています。
一般的に言われているのが、18世紀の政治家ロバート・シャフトー。

そのせいかもあってか、18世紀ごろの三角帽をかぶったボビーの絵が多い気がします。

このライムのイラストでイチ押しなのはフィッシャーライトの”the Real Mother Goose”の押絵。

ボビー本人はいませんが、彼の帰還を待っている女性の構図がドラマティックです。

海の上の船がヨットなので大航海という印象ではありませんが、
よく見ると女性の見る目線はヨットより左の沖。
きっとボビーの船はそっちにあるんでしょうね。


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